第7話は、事件が進んだというより「マチルダを“わかった気になってた自分ら”の時間が進んだ回」やった。
優しい先生、変わり者、筋の通った人。そう信じたいのに、写真1枚と他人の記憶で簡単に揺れる。
しかもクリスマスっていう、余計に寂しさが濃くなる日付でそれをやるの、しんどいわ。
※この記事はドラマ「ラムネモンキー」第7話のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。
- ざっくり登場人物整理
- 今回はどんな回だったか
- 時系列あらすじ
- ランボー暴行の犯人は「竿竹屋」だった
- アベが語る「鳥飼は金で何でもやる男」
- ハクバに聞かれて、3人は「88年のクリスマス」を思い出す
- キンポーの記憶:マチルダに「告白した男が3人いた」
- ハクバがSNSで見つけた「1980年頃の写真」
- 祖父母の話で出てきた「マチルダの過去」
- ハクバの視点:「利用してたのは男の側やろ」
- それぞれのクリスマス、結局3人が集まってしまう
- 3人が思い出す「No.12のテープがなくなったこと」
- トレンディさんが怪しい、そして「もういない」
- 妻の日記が映すトレンディさんの崩れ方
- キンポーの記憶がズレていた:告白じゃなく「金の受け渡し」だった
- その推測を、同級生の電話がひっくり返す
- そしてNo.12が急に「命取りのテープ」に見えてくる
- ラストへ:黒江恵子という「4人目」を思い出す
- キーポイント整理
- 考察ポイント
- 関西系主婦のひとこと&まとめ
ざっくり登場人物整理
- 吉井雄太(ユン)(演:反町隆史さん)
いちばん前に出て探すくせに、自分の家の居場所がいちばんない人。 - 藤巻肇(チェン)(演:大森南朋さん)
記憶の糸を引っ張る役。気持ちが先走ると事故る。 - 菊原紀介(キンポー)(演:津田健次郎さん)
いちばん「マチルダ像」に縋ってしまう。今回も記憶がズレてた。 - 西野白馬(ハクバ)(演:福本莉子さん)
SNSと行動力で穴を埋める。言葉がちゃんと今の人。 - 宮下未散(マチルダ)(演:木竜麻生さん)
失踪した中学教師。優しさの輪郭が、他人の口で揺れる。 - 鶴見巡査(ツル)(演:濱尾ノリタカさん)
調べて持ってくる係。地味に仕事が速いのが怖い。 - 望月学(トレンディさん)(演:三浦獠太さん)
88年当時、部室に差し入れを持ってきた“あの人”。今回いちばん影が濃くなる。
今回はどんな回だったか
第7話は、ユンたちが「マチルダを守りたかった」つもりのまま、
実はずっと“自分らの都合のいいマチルダ”を抱えてただけちゃうかって、突きつけられる回やった。
「ヤバい女やったんかもしれん」って疑いが出た瞬間、
一番苦しそうになるのが、事件と関係ないはずの3人っていうのが、もうね。
ほんでハクバが「男が搾取してた時代やろ」って言うたとこ、スッとした反面、胸が痛い。
時系列あらすじ
ランボー暴行の犯人は「竿竹屋」だった
ツルの調べで、1988年のクリスマスにランボーへ危害を加えたのは、竿竹屋の鳥飼久雄(トリ)だと判明する。
しかもトリは、地元暴力団「白狼会」の構成員やった。
「竿竹屋」って日常の顔と、暴力団って裏の顔が同じ人物に乗ってる時点で、胸がざわつく。
マチルダが消えた話と、この裏社会が繋がってたら、もう優しい先生の枠に収まらん。
アベが語る「鳥飼は金で何でもやる男」
ユン、チェン、キンポーは、当時の鳥飼を知る阿部(アベ)から話を聞く。
アベは、トリを「金さえもらえば殺しもやるような危ない仕事を請け負ってた」と言う。
その流れでアベが口にしたのが、
「女はうぶな顔して恐ろしいことを平気でする」という話。
この言葉に、ユンたちは黙り込む。
ここ、私もイヤな黙りになった。
“女が怖い”って話に持っていかれると、マチルダを疑う土台が簡単にできてしまう。
疑いって、こうやって出来ていくんやなって、嫌なリアル。
ハクバに聞かれて、3人は「88年のクリスマス」を思い出す
ハクバがユンたちに、1988年のクリスマスに何をしていたかを問う。
ユンたちは考え込んだ末、部室で自主映画の編集をしていたことを思い出す。
上映会(1月6日)を控えて、編集に必死やった時期。
そこへ、トレンディさんが差し入れを持って部室に来ていた。
“差し入れ持ってきた人”って、当時は軽い思い出枠やったはずなのに、
今回その人の影が、急にデカくなる。
キンポーの記憶:マチルダに「告白した男が3人いた」
キンポーには別の記憶も蘇る。
クリスマス当日、マチルダの前に男が3人現れて愛の告白をした。
マチルダは相手にせず、立ち去った。
キンポーは「フラれた誰かが逆恨みしたんだ」と推測する。
この推測って、自然に聞こえるけど、同時に“マチルダが原因”に寄っていく怖さもある。
守りたいはずやのに、話が勝手に「女が火種」方向へ流れていく。
ハクバがSNSで見つけた「1980年頃の写真」
ハクバはSNSで、1980年頃の大学生たちの写真を見つける。
その中に、マチルダの姿があった。
ハクバが投稿者の高校生へ連絡すると、
写真に写っている祖父母を紹介してもらえることになる。
ユン、チェン、キンポー、ハクバの4人は、話を聞きに行く。
ここで“今の捜査”が、スマホ1つで昔の人に繋がるのが、便利で怖い。
でもハクバがおらんかったら、3人はずっと部室の記憶だけ回してたと思う。
祖父母の話で出てきた「マチルダの過去」
祖父母から語られるマチルダは、ユンたちの知ってる中学教師より、ずっと複雑やった。
当時流行っていた風俗系のアルバイトをしていた、という話が出る。
それが学校にバレて、退学寸前までいったとも言われる。
この場面、ユンたちの顔がいちいち重い。
“知らんマチルダ”が増えるほど、勝手に距離ができる。
でも同時に、ハクバだけは引っ張られすぎずに、言葉を選んでいた。
ハクバの視点:「利用してたのは男の側やろ」
祖父母の話の中で、マチルダを責めるような空気が流れた時、
ハクバは「そういうふうに女性を利用していたのは男性のほうだった時代では」と問いかける。
これ、言えるの強い。
でも“正しいこと言ったから終わり”にならんのが、このドラマの苦さやと思う。
マチルダの人生が軽くならへん。
それぞれのクリスマス、結局3人が集まってしまう
話を聞いた帰り道、4人はクリスマスの空気のまま、しょんぼりして解散する。
ユンは家に帰るが、妻子は料理教室の生徒とパーティー状態で、入り込む隙間がない。
チェンは元妻に近づこうとして、殴られる。
キンポーは介護士との予定が流れて、代わりの男性ヘルパーが来る。
結局、ユン・チェン・キンポーの3人で集まって、クリスマス会みたいになる。
ここ、笑いにしたら終わりそうやのに、妙に寂しい。
「良いお年を」って別れたのに、結局また集まるの、青春の続きというより、逃げ場がない感じや。
3人が思い出す「No.12のテープがなくなったこと」
3人で話す中でキンポーが、映画が完成しなかった理由を口にする。
撮影したビデオのNo.12がなくなっていたからではないか、と。
ここで初めて、記憶の中心が「マチルダ」から「テープ」へ寄っていく。
失踪の理由が感情じゃなく、物証に繋がる可能性が出てくる。
トレンディさんが怪しい、そして「もういない」
ツルが持ってきた情報で、トレンディさんが怪しい可能性が出る。
ただしトレンディさん本人は、すでに亡くなっている。
さらにツルは、トレンディさんの妻が残した日記を入手してくる。
この日記が、今回の一番えげつない“記録”になる。
妻の日記が映すトレンディさんの崩れ方
日記には、1988年のトレンディさんの様子が、細かく残っている。
11月頃から様子がおかしくなり、12月には怒鳴る・怯える・暴れる。
「大金が必要」「殺されるかもしれない」と口にする。
12月31日には「全て終わった」と泣く。
読むほどに、誰かに追い詰められてるのが分かる。
ただ、追い詰められてる側が必ず被害者とも限らんのが、また嫌なところや。
キンポーの記憶がズレていた:告白じゃなく「金の受け渡し」だった
日記を読みながら、キンポーは自分の記憶が“いい感じに書き換わってた”と気づく。
マチルダの前で土下座していたのは、告白の男たちではなく、
トレンディさんが大金を渡そうとしていた場面だった。
マチルダはその金を受け取らず、立ち去った。
トレンディさんは「いったい幾らあったら納得するんだ」と怒鳴る。
ここで一気に、マチルダが「脅してた側」に見えてしまう。
でもその“見え方”が怖い。
金が出た瞬間、人はすぐに「女が恐喝」って形にしてしまうから。
その推測を、同級生の電話がひっくり返す
ユンたちが「マチルダが脅してたんちゃうか」と疑いかけたところへ、電話が入る。
美大時代の同級生が、ユンたちに真実を告げる。
悪いアルバイトをしていたのは自分で、マチルダは身代わりになって庇ってくれた。
「それが本当の宮下未散です」と。
もうここ、胸が詰まる。
マチルダは疑われても、誰かの人生を守るほうを選んでた。
“図太い神経”じゃなくて、覚悟の人やったんやと思わされる。
そしてNo.12が急に「命取りのテープ」に見えてくる
日記の中に「テープを探せ」と怒鳴っていた記述があり、
トレンディさんが探していたのはNo.12ではないか、という線が濃くなる。
さらに時期が重なる。
マチルダの部屋に空き巣が入ったのも同じ頃。
No.12には、クライマックスの決闘シーンが収録されていた。
撮影場所は、黒江の祖母の家。
その家は火災で消失し、祖母が亡くなった。
そして火災の日、部員たちはライブに行っていた。
そのチケットを渡したのがトレンディさんだった。
ここで点が線になるというより、線が急に首を絞めてくる。
ライブのチケットって、青春の象徴みたいな小道具やのに、
「その日、家が燃えた」と結びついた瞬間、全部が薄気味悪くなる。
ラストへ:黒江恵子という「4人目」を思い出す
ユンたちは、重要人物を思い出す。
映画研究部の4人目の部員であり、黒江の孫娘・黒江恵子(演:端島穂華さん)。
マチルダ、ランボー、トレンディさん、No.12、火事。
この真ん中に「幽霊部員」みたいに抜け落ちてた存在が、次回の鍵になっていく。
キーポイント整理
- ランボーを襲ったのは竿竹屋の鳥飼久雄で、白狼会の構成員だった。
- 88年クリスマス前後、ユンたちは部室で映画編集をしていた。
- トレンディさんは部室に差し入れに来ていた。
- ハクバがSNSでマチルダの美大時代の写真を見つけ、祖父母に繋がった。
- 祖父母の話でマチルダの過去(風俗系バイト疑惑)が出る。
- トレンディさんは亡くなっており、妻の日記が手がかりになる。
- 日記には「金」「恐怖」「テープを探せ」が残っていた。
- キンポーの記憶は「告白」ではなく「金の受け渡し」だった。
- 同級生の電話で、マチルダが身代わりになって庇った事実が出る。
- No.12のテープが核心に寄ってきて、火事とライブチケットが繋がる。
- 黒江恵子(演:端島穂華さん)の存在が浮上する。
考察ポイント
一番ひっかかったのは、「マチルダが疑われる形」が簡単すぎることやった。
アベの“女は怖い”話、金の受け渡し、過去のバイト。
全部が“疑っていい材料”に見えてしまうのに、同じくらい「庇ってた」という事実も強い。
じゃあ、トレンディさんが怯えてた「あの女」って誰なんやろ。
マチルダを指してるようにも読めるけど、日記の書き方って奥さんの主観やし、
言葉の切り取りで意味が変わる。
あとNo.12って、ただの映画の決闘シーンのはずやのに、
なんでそこまで必死に探す必要があるんか。
「映ってはいけないもの」が偶然入り込んでた可能性がある。
火事と同日、ライブチケットで部員を外に出した流れも、意図があるように見えてしまう。
マチルダの部屋の空き巣も、金目当てというより「テープ探し」っぽい。
それなら、マチルダは“脅してた”んやなくて、“守ってた”のかもしれん。
誰かを守るために、誰かの金を突き返して、結果的に消えた。
ただ、守るって言葉も便利で、そこに逃げたくなる自分もおる。
だからこのドラマのしんどさは、
「信じたい」と「疑う材料」が同時に出てくるとこなんやと思う。
関西系主婦のひとこと&まとめ
第7話、クリスマスに“先生の過去”掘り起こすの、容赦なさすぎるわ…。
しかも、マチルダが何かしたのかもしれんって疑いが出た瞬間、
ユンら3人が一番しょげるのが見ててつらい。
あんたら、ほんまに先生のこと好きやったんやな…って、そこだけが救い。
でも、その「好き」が時々、都合のええ像にしてしまうのも分かる。
疑いが出た時に、守りたいのに疑ってしまう。人間ってほんま弱い。
最後に同級生が「身代わりになってくれた」って言うたとこ、私は泣きかけた。
そういう人が、消えてええわけない。
No.12のテープ、火事、ライブのチケット、トレンディさんの日記。
全部が繋がりそうで、繋がった瞬間に胃が重くなりそうで、正直怖い。
次回は黒江恵子。
やっと「4人目」が戻ってくる感じがして、嬉しいのに、
その人が戻ったら、もっと痛い真実も一緒に来る気がしてる。

