「ラムネモンキー」第3話、すいすい事件が進む回やと思ってたら、
“容疑者っぽい人に会えたのに、真相は遠ざかった”みたいな
じわっと胸に残る回やったなぁ…。
しかも今回はチェン(藤巻肇)の現在がしんどすぎて
笑えるシーンがあっても心が追いつかへん。
「青春回収」って言葉、こんなに苦い味も混ざるんや…って思わされたわ。
※この記事はラムネモンキー第3話のネタバレを含みます。
未視聴・未録画の方はご注意ください。
ざっくり登場人物整理
- 吉井雄太/ユン(演:反町隆史さん)
映研の元エース枠。今は人生が逆風まっただ中。※2話ラストの離婚問題は、3話では触れられへんかったのも逆に気になる…。 - 藤巻肇/チェン(演:大森南朋さん)
映画監督。けど今は仕事がなく、借金も抱えてギリギリの生活。 - 菊原紀介/キンポー(演:津田健次郎さん)
3人の中では比較的落ち着いてるようで、抱えてそうな影が濃い。 - 西野白馬(演:福本莉子さん)
3人の“思い出話”を現実に繋げる存在。情報の集め方が冷静で助かる。 - 宮下未散/マチルダ(演:木竜麻生さん)
映研の顧問。失踪の謎が少しずつ剥がれていく。 - 江藤順次(演:須田邦裕さん〈過去〉/石倉三郎さん〈現在〉)
体罰教師。生徒から“ジェイソン”と呼ばれて恐れられていた。 - 大葉灯里/ミンメイ(演:西田尚美さん)
2話で重要証言を出した同級生。3話の「悲鳴の夜」の証言が土台になる。
第3話はどんな回?
第3話の芯は、たぶんこの3つやと思う。
- 夢と現実の落差(チェンの現在がガチで苦しい)
- 記憶の危うさ(チェーンソーのフラッシュバックが“真実”とは限らん)
- 容疑者ルートの遮断(江藤に会えたのに、すぐ亡くなってしまう)
事件の手がかりは増えた。
でもそれ以上に、「大人になった3人の現実」が容赦なく重なってきて、見てるこっちまで息が詰まる回やったなぁ…。
3灯里(ミンメイ)の証言:「悲鳴の夜」、マチルダの近くに“男”がいた
まず3人が抱えた新しい土台はこれ。
灯里が語ったのは、中学時代の帰宅中――
女性の悲鳴が聞こえて振り向いたら、マチルダがうずくまっていたこと。
そして何より決定的なんが、マチルダの近くに“男がいた”という点。
しかもその男は、灯里に気づいた瞬間に足早に立ち去った。
助けようともせず、呼び止める間もなく消える。
地味な証言やのに、動きがめちゃくちゃ不気味で、
「その場にいた理由」を想像してしまうタイプの情報やねん…。
3人はこの話を鶴見巡査にも伝えるけど
巡査は困惑するばかり。
そら証拠が薄いのは分かる。
けど、当事者側からしたら「動いてよ…」ってなる温度差がしんどい。
チェンの現在がきつい:仕事なし、借金、ツテも切れる
3話はチェンにスポットがあたる回でした。
チェンは映画監督やのに、仕事がない。
借金を抱えて、日銭を稼ぐ生活。
「肩書き」って、仕事がない瞬間にただの紙になるんやな…って痛さが刺さる。
かつてのツテを頼っても、相手にされへん。
流行要素を盛り込んだ企画書を必死に作るけど、反応は薄い。
それでも、作らな止まる。止まったら終わる。
チェンの息継ぎが「企画書」になってる感じが苦しい。
コメディの顔してるドラマやのに
急に現実がガツンと来るから油断できへん。
白馬のカフェで蘇る“映研の始まり”
白馬が働くカフェで、3人は「そもそもなんで映画を撮り始めたんやっけ?」を思い出す。
ビデオカメラを手に入れたチェンが映画部を作って、
カンフー映画『ドランクモンキー酔拳』の脚本を書いた。
ユンもキンポーも最初は気が進まへん。
でもここで、マチルダが背中を押すんよね。
マチルダの指示:映画を作ること、役名で呼び合うこと
マチルダが言ったのは、映画を作ることだけやない。
「お互いを役名で呼び合いなさい」
つまり、ユン/チェン/キンポーで呼べ、ってこと。
これ、ただのノリに見えるけど、けっこう重要やと思う。
名前で呼ぶと、学校の立場や普段のキャラがまとわりつく。
でも役名で呼んだ瞬間だけ、3人は“映画の世界の住人”になれる。
現実から半歩ズラした場所に立てる。
マチルダは、その逃げ場(でも前向きな逃げ場)を作ってあげたんやと思う。
タイトル回収:「ドランク」から「ラムネ」へ
ここ、笑えるのに後から効いてくるのが上手い。
公園でカンフーの練習をしてたら、周囲に誤解されて
「中学生が酒飲んでる」みたいに通報されてしまう。
そら「ドランクモンキー酔拳」なんて言葉だけ見たら、誤解も起きるわな…。
そこで出てくるのが、ラムネでパワーアップするって発想。
「酒じゃない、炭酸や!」みたいな、子どもの創作の切り返しが可愛いねんけど、
この回のラストに出てくる“ある言葉”と妙に重なる。
(このあと出てくるから、ここでは一旦置いとくで)
チェーンソーのフラッシュバック:江藤(ジェイソン)を疑う“記憶”
チェンが配達先などでチェーンソーを見た瞬間、
過去の恐怖が一気に蘇る。
チェンの脳裏に浮かぶのは、
江藤がマチルダをチェーンソーで殺した光景。
ただ、このドラマの怖いところは、
「思い出した=真実」にならへんところやねん。
2話でも“妄想と現実の混ざり”がテーマになってたように、
チェンの記憶も、映画のイメージや噂や恐怖が編集されてしまってる可能性がある。
でもチェンにとって江藤は、
体罰の象徴で、作品を否定した相手で、人生に引っかかってる存在。
そこにチェーンソーのイメージまで乗ったら、
「容疑者」に見えてしまうのも分かる…
病室で再会:37年ぶりの江藤、最後まで“ジェイソン”
3人は江藤に会いに行く。
そこにいた江藤は、もう瀕死に近い状態で、手も足も満足に動かへん。
…のに、口だけは相変わらずやねん。
憎まれ口が37年前のまま。
江藤は、こんな風に吐き捨てる。
江藤「情けない大人になりやがった。叩いて鍛え上げて、それが教育」
それに対してチェンがキレるのも、ほんまに分かる。
中学の頃、ああいう教師に目をつけられるの、人生の理不尽そのものやもん。
病室での空気は、ただの“昔の再会”やない。
大人になった3人が、過去の呪いと向き合う場になっていく。
そして江藤が震える手で、必死に手を上げようとする。
チェンが自分から頬を近づける。
ユンもキンポーも、同じようにする。
ビンタは弱々しい。
でも、痛みより「時間」が殴ってくる感じがして、胸がギュッとなった。
江藤は最後に、こう言う。
江藤「俺の知ってるクソガキだ。お前ら、ろくな年寄にならねーよ。間違っても天才だなんて勘違いするなよ」
ムカつくのに、3人の目には涙。
赦したわけでも、懐かしんだわけでもなく、
「ここまで生きてしまった」って重さが出てる涙に見えた。
中学の頃は逃げられなかった。
でも今は、近づくか離れるかを自分で決められる。
「過去のルール」を踏むふりして、今の自分で終わらせに行った感じ。
江藤の娘から電話:新情報「酒臭い男」が浮上、でも江藤は亡くなる
病室で会って終わりやなかった。
後日、江藤の娘から連絡が入り、マチルダに関する情報が落ちてくる。
娘が伝えたのは――
当時、マチルダには酒臭い男がつきまとっていたということ。
江藤は何度か注意したことがある、と。
ここで一気に出てくるんが、
あの“酒”やねん。
中学の映画は「ドランク(酒)」が誤解を生んで、「ラムネ」に置き換えた。
でも現実のマチルダの周りには、
ほんまに酒の匂いをまとった男がいたかもしれない。
笑えるタイトル回収が、急に不穏な色を帯びる瞬間。
しかも、江藤はその後すぐ亡くなる。
直接問い詰めたくてもできへん。
容疑者ルートが閉じたのに、謎だけ増えて残る。
この終わり方、めっちゃいやらしい(←褒めてる)。
第3話のキーポイント整理(ミステリー的に効く所)
- 灯里の証言で「現場に男がいた」が、想像じゃなく“第三者の目”として入った
- チェンの「チェーンソーの記憶」は、真実か“編集された恐怖”かまだ不明
- 江藤は体罰教師として裁かれた過去があり、社会的には“終わった人”
でも、マチルダ失踪と繋がるかは分からん - 江藤が亡くなり、直接の聞き取りができないまま「酒臭い男」の証言だけが残った
- 「ドランク→ラムネ」と「酒臭い男」が、言葉の上で不気味に繋がってしまった
チェンにとっては、過去の呪いみたいな言葉。
仕事がない今、この言葉が“当たってしまう”瞬間があるから、余計にしんどい。
3人が自分から頬を寄せる行動
考察:3話で増えた「謎」と「違和感」
「酒臭い男」=灯里が見た“男”と同一人物?
一番気になるのはこの酒臭い男が
灯里がみた男と一緒なのかどうか。
- 同一人物なら、「現場にいた男」がストーカー的存在で線が濃くなる
- 別人なら、「現場にいた男」と「つきまとい男」の2ルートで事件が広がる
灯里の証言は細部が曖昧やった。
だからこそ、この先“別の証言”が出た時にズレが出る可能性もある。
「映研テープ」が編集されてないことの意味
3話では「当時の映画は編集されてない/撮影テープは残ってる」ニュアンスが出てる。
完成作よりも、撮影素材のほうが“余計なもの”が映る。
もし、マチルダや不審な人物、当時の空気が入り込んでたら――
証言より強い証拠になり得る。
(このドラマ、記憶が揺らぐぶん、映像という“素材”が鍵になりそうで怖い)
映研の“4人目”と火事の話が重すぎる
部として成立させるために入部届を書いてもらった“不登校の生徒”。
その子の家が火事で焼けた、って話。
まだ事件と直結するかは分からんけど、
軽い青春の裏に、地味に重い現実が埋まってる気配がする。
ユンの離婚問題が描かれない違和感
2話ラストで離婚を突きつけられたのに、3話は家庭パートが一切なし。
これ、解決したというより、
「今は過去を追う回」って意図的にズラしてる感じがする。
視聴者の不安をわざと持ち越して、次でドンと落とすパターンもありそう…。
関西系主婦のひとこと&まとめ
第3話を一言で言うと、
「会えたのに聞けない、分かったのに進めない…もどかしさが積もる回」やった。
江藤って、最悪な体罰教師やのに、
弱っても最後まで“先生の顔”を捨てへんかったのが厄介でさ。
あの病室のビンタ、あれは赦しでも美談でもなくて、
3人が過去の主導権を取り返す儀式みたいに見えて、グッと来てしまった。
それにしてもチェンよ…。
仕事がなくて借金もあって、夢を叶えたはずの人が一番苦しい顔してるの、刺さる。
でも江藤に噛みついて、頬を差し出して、また企画書を書き始めた。
あれは「勝ち」じゃなくても、再起動のスイッチにはなった気がする。
ラストの「酒臭い男」は、情報としては小さいのに、めちゃくちゃ嫌な具体性がある。
ドランクがラムネになった“笑い”と、酒臭い男の“現実”が並んだことで、
事件が一段リアルになった感じがして、来週が怖いわ…。
次回はキンポーのターンっぽい空気もあるし、
家族・介護・現実がもっと前に出てきそう。
その中で、マチルダ失踪の「男」がどこまで輪郭を持つのか――
ここからがほんまにミステリーとして面白くなりそうやね。

