『ヤンドク!』第3話は、
メスより先に、“世間の目”と戦わされる回でした。
腕も覚悟もあるのに、
一度貼られたレッテルで判断される怖さ。
医療の現場が、急にSNS社会と直結してしまう感じが、
かなりリアルでヒリヒリします。
※この記事は第3話のネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。
ざっくり登場人物整理
- 田上湖音波(演:橋本環奈さん)
元ヤンキーの脳神経外科医。
患者の人生ごと引き受けようとするが、その姿勢が誤解を生む。 - 中田啓介(演:向井理さん)
湖音波の過去を知る医師。
医師としての判断と、管理職としての判断がズレ始めている。 - 杉浦優斗(演:森永悠希さん)
今回の患者。若い脳腫瘍患者で、弁護士を目指している。 - 大友真一(演:音尾琢真さん)
事なかれ主義の医師。
今回、覚醒下手術の執刀を任される。 - 城島麗奈(演:内田理央さん)
湖音波の親友。
湖音波が医者になった理由を知る数少ない存在。
2第3話はどんな回?
第3話のテーマはこれ。
「人は“今の姿”ではなく、“過去のイメージ”で裁かれる」
医療の正しさよりも、
「この人に任せて大丈夫か」という印象が先に立つ。
命の現場に、
世間の偏見が持ち込まれた回でした。
隠し撮り動画の拡散と、病院の空気の変化
物語は、湖音波が後輩たちを一喝している
隠し撮り動画がSNSで拡散するところから始まります。
本人からすれば、
場を収めるための指導。
でも切り取られた映像は、
「乱暴な医師」「元ヤンらしい振る舞い」に見えてしまう。
病院内の空気は一気に変わり、
事務局長・鷹山を中心に、
湖音波の“過去”が掘り返されていきます。
若い患者・杉浦優斗と「失いたくない未来」
そんな中、湖音波が担当するのが
若い脳腫瘍患者・杉浦優斗。
病名は、記憶や言語機能に影響が出やすいタイプ。
優斗は弁護士を目指していて、
「生きる」だけじゃなく
「言葉と知識を失わずに生きたい」と願います。
ここで湖音波が提案したのが
覚醒下手術。
手術中に患者を起こし、
会話や反応を確認しながら進める、
高度でリスクのある手術です。
執刀から外される湖音波
中田は覚醒下手術そのものは承認。
けれど――
優斗の父親が、
「元ヤンキーだと聞いた医師には任せられない」
と申し入れたことで、事態が変わります。
結果、
執刀は大友に変更。
湖音波は、主治医でありながら手術の中心から外される。
腕の問題じゃない。
“イメージ”だけで外される理不尽が、
ここで一気に突きつけられます。
4.今回のキーポイント/対立構造
3話の対立は、かなり現代的。
- 患者側:
・安心して任せたい
・世間で聞いた評判が判断基準になる - 病院側:
・炎上リスクを避けたい
・問題になりそうな医師は前に出さない - 湖音波:
・患者の未来を守りたい
・過去ではなく「今の判断」で見てほしい
正しさがあっても、
信用されなければ前に出られない。
その残酷さが、この回の芯です。
大友の暴言と、湖音波の怒り
執刀を任された大友は、
焦りとプライドから湖音波に暴言を吐く。
「裏口入学だろ」
「パパ活でもしたんじゃないか」
この言葉で湖音波がキレたのは、
自分が侮辱されたからだけじゃない。
努力してきた過程そのものを否定された
そこが一番の地雷やった。
暴力はアウト。
でも、感情が爆発する理由は
ちゃんと積み上げられていました。
「努力・根性・気合」という言葉
優斗が湖音波に
「医者になれた理由」を聞いたとき、
湖音波は「努力・根性・気合」と答えます。
一見、精神論。
でもこの言葉は、
覚醒下手術の最中、
優斗が自分を保つための“合言葉”として使われる。
気合で押し切るんやなく、
恐怖に飲み込まれないための軸として
ちゃんと意味を持っていました。
不穏ポイント・伏線
① 動画は消えない
一度拡散した動画は、
手術が成功しても消えない。
次に何かあった時、
「ほらやっぱり」と使われる可能性がある。
湖音波は、
常に“問題児”として見られる位置に立たされた。
② 中田の立ち位置が完全に管理職側
中田は医師としては正しい判断をする。
でも、湖音波を守るより
病院を守る判断を選び始めている。
味方なのか、
それとも利用しているだけなのか。
この曖昧さが一番怖い。
③ 大友は敵にも味方にもなり得る
暴言を吐いた大友は最悪やけど、
同時に、
自分の不安や劣等感をさらけ出した存在でもある。
ここから
反省して味方になるのか、
嫉妬でさらに拗らせるのか。
分岐点に立っています。
関西系主婦のひとこと&まとめ
第3話を一言で言うと、
「腕よりも先に、レッテルで裁かれる怖さを突きつけられる回」。
湖音波は、
自分を守りたかったんやなくて、
患者の未来を守りたかっただけ。
でも病院も患者家族も、
まず見るのは
「安心できるかどうか」という印象。
これ、医療だけの話ちゃうなと思いました。
今回の覚醒下手術は成功したけど、
湖音波の立場はむしろ危うくなってる。
怒鳴って勝つフェーズは、
たぶんもう終わり。
次回からは
どう味方を増やすかが問われそうです。

