橋本環奈さん主演月9ドラマ「ヤンドク!」第2話は
ただの「医療ドラマの感動回」では終わらへん話でした。
助かってよかった、で片づけてしまいそうな展開の中に
医者がどこまで患者の人生に踏み込んでいいのか
という
なかなか重たい問いが投げ込まれています。
※この記事は第2話のネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。
ざっくり登場人物整理(2話時点)
- 田上湖音波(演:橋本環奈さん)
元ヤンキーの脳神経外科医。
「助かればそれでええ」とは思われへんタイプ。 - 中田啓介(演:向井理さん)
湖音波の過去を知る医師。
理屈と組織を優先する判断が、少しずつ目立ち始める。 - 篠原美咲(演:入山杏奈さん)2話ゲスト
結婚式を控えた娘。ヘアモデル。 - 篠原和子(演:舟木幸さん)2話ゲスト
脳腫瘍が再発した母。娘を気遣う立場。
ヤンドク!第2話はどんな回?
ヤンドク!第2話のテーマは
かなりはっきりしていて
「命と同じくらい大切なものは、人によって違う」
ってことでした。
医療的に見れば正しい選択でも、
患者さんの人生にとっては“正解じゃない”ことがある。
そのズレを
湖音波が真正面から引き受けた回やったと思います。
母・和子の再発と「結婚式に来てほしい」という願い
2年前に脳腫瘍の手術を受けた篠原和子が、
再発で入院。
付き添う娘・美咲は、1か月後に結婚式を控えていました。
美咲の願いはただ一つ。
「どうしても母に結婚式に来てほしい」
式を延期すればええのでは?
とはたからみれば思うかもしれん。
でも和子の病状を考えたら、その“次”がほんまにあるかは分からへん。
この母娘には
もう時間との戦いが始まっていました。
外出許可が見えた矢先に娘・美咲が倒れる
なんとかして娘さんの結婚式に
母親を出席させてあげたいと願う
湖音波と颯良は
「自分たちが結婚式に同行する」
と申し出る。
このことにより
和子の外出許可は前向きに進みます。
ところがその直後に
今度は美咲が院内で倒れてしまう。
MRIの結果、娘さんである美咲の
脳の奥に腫瘍が見つかります。
しかし美咲は
「母には黙っていてほしい」
と湖音波に頼みます。
母も病気を抱えている。
これ以上、心配をかけたくない。
母を思う娘の気持ちが
あとあと大きな爆弾になっていきます。
「髪を切りたくない」命か、髪か
美咲の職業はヘアモデル。
子どもの頃から、母が大切に手入れしてくれた髪は、
仕事でもあり、思い出でもあり、母娘の時間そのものだった。
美咲の腫瘍を治療するには開頭手術が必要。
それはつまり、髪を剃らなければならない可能性が高いということ。
ここで突きつけられるのが
「命か、髪か」という美咲にとっては究極の二択です。
今回のキーポイントは対立構造
2話での対立構造は、実はすごくシンプル。
- 病院側:
・安全
・前例
・最短で命を救うルート - 湖音波:
・患者が守りたい人生
・その人が「納得して生きる」こと
湖音波は無茶してるようにも見えるけど、
実際は感情論やなく、価値観の違い。
「助かったあと、どう生きるか」までを
治療の一部として考えているかどうか。
そこが、病院の主張とどうしても噛み合わへん。
ヤンドク2話の印象的なセリフ・行動の意味
湖音波の言葉
「美咲さんの髪は、ただの髪じゃない。母と娘の絆です」
これはカンファレンスの場で、
髪を剃るのが当たり前、という病院の空気の中で出た一言。
感情論に聞こえそうやけど
湖音波は「髪を守りたい理由」を医療の言葉に翻訳してるんですよね。
“わがまま”として切り捨てるんやなく、
“命と同じくらい大切な価値”として扱った、という意味があります。
中田の提案
一方、中田が提案したのは
内視鏡で減圧 → 結婚式後に改めて開頭手術
という二段構えのプラン。
湖音波の思いだけでは突破できへん壁を、
理屈と現実で通したのが中田でした。
ただし――
この時点で、中田の判断基準は
少しずつ「患者」より「病院」に寄り始めてるようにも見えます。
ヤンドク2話での不穏ポイント・伏線
① 湖音波の判断が“前例”になったこと
今回のは中田の折衷案で手術も患者の意向も
どちらもかなえることができたが
「患者第一」の美談だけで終わらへん可能性が高い。
一度許された判断は、
次からも同じ結果を求められる。
成功した医者ほど、
失敗したときに叩かれる――
その入口に立ってしまった感じがします。
② 中田が「病院の印象」で許可を取ったこと
中田は院長に
「女性に優しい脳外科という印象がつく」
と説明していました。
つまり今回の判断は、
患者の人生より病院のメリットで正当化された。
このロジックが続くと、
湖音波は“信頼される医師”というより
“使い勝手のいい駒”として管理、利用されていく可能性がある。
③ 美咲の治療は終わっていない
今回の手術は、あくまで“時間を稼ぐ”ためのもの。
根本治療は、まだこれからです。
結婚式は守れた。
でも物語としては
まだ全然終わっていない。
関西系主婦のひとこと&まとめ
第2話を一言で言うと、
「正しい医療と、納得できる人生は別物やと突きつけられる回」。
湖音波は、患者の気持ちに流されたんやない。
「この人が、この先どう生きるか」を
自分の責任として引き受けた。
中田の言う
「感情を切り離せ」も、分からんでもない。
でも湖音波は、切り離さへん医者でいようとしてる。
このズレは、
これからもっと大きな衝突になるはず。
今回うまくいった判断が、
次は“問題行動”として扱われるかもしれない。
そう思うと、スッキリよりも
ちょっとヒリヒリした余韻が残る、第2話でした。

