「略奪奪婚」第3話は
えみるの内面が一気に露わになる回でした。
第3話は物語が大きく動くというよりも、
登場人物の心の中がむき出しになる回やった。
特に印象的なんは、えみる(中村ゆりか)のモノローグから始まる構成。
ここで、この人がどんな思考で生きてきたのかが、かなりはっきり描かれる。
えみるのモノローグが示す「お姫様思考」
えみるの語りは、こんな価値観に集約されてる。
自分は守られる存在=お姫様
王子様は、お姫様だけを見ていなければいけない
離れていく男は偽物の王子様
。
つまり
愛=独占、
選ばれ続けること=存在価値
という考え方。
なかなかヤバめ・・・。
ただここまではまだ強めの依存気質で済む話やけど
この直後のショッキングな出来事で一気に様子が変わる。
えみる、まさかの流産
えみるは、司(演:伊藤健太郎さん)との子を流産してしまう。
身体的なダメージだけはもちろん
「王子様とつながる証」を失ったことで、彼女の精神はかなり不安定な状態に。
そんな不安な中で司の言葉。
「僕があなたを支えますから」
この一言で、えみるの中で何かが確定してしまう。
この人が本物の王子様だ。やっと見つけた。
ナイフのシーンで一気にホラーへ転ぶ
ここで一転。
えみるはナイフを取り出し、自分の手首に当てながら考える。
この幸せは絶対に失いたくない
奪われるくらいなら、傷つくことも厭わない
司はえみるだけの王子様であるべき
そして最後に放たれる
「絶対、誰にも奪わせはしない」
このシーンの怖さとヤバさは
声を荒げたり暴れたりするところやなくて、妙に明るい口調と笑顔で語られるところ。
独占欲が愛として本人の中で正当化されてるのが
ゾッとするポイントやった。
千春の妊娠発覚とあまりに現実的な決断
一方、千春(演:内田理央さん)側も重たい展開に。
職場の卑劣な主任・黒川との関係の末、
思いがけず妊娠が発覚する。
愛する司との子供はあんなに頑張ってもできなかったのに・・・
望んでいない相手との子はいとも簡単にできてしまった。
この皮肉がきつい。
千春は黒川にエコー写真と検査薬を突きつけ
中絶費用として50万円を要求。
感情的に見えるけど
これは完全に自分を守るための冷静な行動やったと思う。
手術中の「もしも」が一番しんどい
中絶手術中に
麻酔で眠る千春が見る夢。
司との子どもと過ごす、穏やかな家庭。あったかい会話。
叶わなかった未来。
目覚めた瞬間、現実に引き戻される千春の表情が
この回で一番胸に残った。
派手な修羅場よりも、
静かに泣くシーンの方が同じ女性として
つらさがわかるような気がしてずっと刺さったなぁ・・。
千春に追い打ち…ナオの罠と恐喝ラストが地獄すぎる
第3話の後半、千春に待ってたのはさらに最悪の展開。
中絶を終えたあとも、千春の気持ちは当然ボロボロで、
そこにスッと入り込んできたのが
ヒロキ(小野塚勇人さん)の友人を名乗るナオ(松本大輝さん)やねんけど…。
このナオ、どう見ても“胡散臭い情報屋”の雰囲気で、
千春が呼び出された店に行ったら、ナオだけやなく怪しげな男たちまで待機済み。
もうこの時点で
「うわ…罠やん…帰って千春…!」
ってなるやつ。
案の定、帰ろうとした千春にナオが言い放つのが、
「飲んだ分は払って帰ってもらわないと……困るんだけど?」
いや知らんがな!!って言いたいところやけど、
要求された金額がまさかの30万円。
払えへんかったら「風俗店紹介する」とか、脅しもセットで地獄。
千春もここで引かんかったのが千春で、
「あきれた千春は『私にはもうね……金なんかないの!』と、1万円を渡してその場を後にしようとする」
この強がりとボロボロ感が混ざってる感じ、見てて胸が痛い…。
…が、ここで終わらせてくれへんのが「略奪奪婚」。
ナオがニヤッとして出してきたのが、
千春が男たちに囲まれて行為をしていたと思われる写真。
「あんた面白いわ! まだ終わってないんだよね。買ってほしいものがあるんだけど」
もう完全に恐喝ルート突入で、視聴者も
「千春、どこまで落とすん…」って騒然。
第1話での“あの夜”が、まさかの証拠として残ってて、
千春の人生がさらに追い詰められるラストやった…。
しかもこれ、「え、誰が撮ったん?」って謎もデカい。
千春が気づかんところで撮られてた=誰かが仕組んでた可能性もあるし、
わここから復讐どころか生存戦略になってくる予感すらする。
第3話で見えてきた構図
この回で、メインキャラ3人の立ち位置が
かなり明確になった。
・えみるは失う恐怖から独占に走る
・千春は失った現実を受け止めながら前に進もうとする
・司は相変わらず、誰の人生も背負いきれない
特に、えみるの危うさが一段階ギア上がったのは間違いないし
今後の3人の運命に大きく影響してくるはず。
さらに言うと、千春は「選ぶ」以前に
周りのクズたちに状況ごと握られていく流れになってて、
復讐どころの話ちゃうくらい追い込まれてる感じもあるな…。
今後の要チェックポイント・考察
次回以降どうなるのかおさえておきたいポイントを
整理すると
・えみるの独占欲は、司だけに向かうのか
・千春の復讐は感情型か、計算型か
・司はまた「守る」と言いながら選択を誤るのか
そして第3話のラストを踏まえるなら、
ここも絶対外せへん。
・千春の写真を撮ったのは誰?
・ナオは誰と繋がってる?(ホスト側?えみる側?司側?)
・千春の弱みを握って、誰が得する構図なん?
ここからは
千春が単に奪われた側で終わらない展開へと
舵を切っていきそうな気配がプンプンする。
関西系主婦のひとこと&まとめ
第3話は女性ヒロイン2人の
心の歪みを見せつけられる回やった。
えみるは怖なってきたけど
ただの悪役じゃなくて壊れかけの人やし、
千春は強く見えてめちゃくちゃ傷だらけ。
で、ここに来て恐喝ルートまで追加って…
千春、どこまで試練与えられるん…って思ったわ…。
でも逆に言うと、ここまで追い込まれた千春が
このまま黙って終わるとも思われへん。
えみるの狂気も加速してるし、
ナオも絶対裏があるし、
司は相変わらず頼りないし、
ほんまに登場人物全員しんどいのに
続き気になって止まらんのがこのドラマの怖いとこやね。
次回、千春がどんな一手打つのか…
こっちは覚悟して見届けるしかなさそうやわ。

